CT検査

CTとは

CTは、「Computed Tomography」の訳で、日本語では「コンピューター断層診断装置」と呼ばれています。360度回転させながらX線を身体に当てることで、輪切り状にした身体の断面図を撮影して、観察できます。
レントゲン検査や超音波検査では難しい部位の病変を見つけることが出来ます。
とくに、心臓や大動脈、気管支、肺、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの腹部の断面撮影が可能で、精密に病変を抽出することができます。脳や頭蓋骨内の病変なども観察でき、脳出血やくも膜下出血などの病変発見も可能です。撮影時間は割と短く、10～15分ほどで終了します。
脳のCT検査では、脳出血やくも膜下出血など出血を伴う病気を発見しやすいほか、胸部CT検査では、肺がん、肺結核、気管支拡張症、心臓疾患などの病変を小さなものまで発見できます。
腹部CTでは、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などをはじめ、腹部臓器に発症するがんの発見にも優れた抽出能力を発揮します。

マルチスライスCTスキャナ

マルチスライスCTスキャナのメリット

1．より精密な検査が可能

従来よりも立体的な画像抽出能力が高くなったため、病変の検出能力が大幅に向上しました。
従って、微細な病変も抽出が可能になりました。

2．被爆量を大幅に低減

身体の各部位に最適なX線量を自動設定して撮影するため、従来に比べて被ばく量を大幅に低減することができます。

3．患者さんの負担軽減

精度の高い検査でありながら、撮影時間が大幅に短縮し、患者さんへのあらゆる負担を軽減することが可能になりました。

検査の種類詳細について

頭部CT検査

先天性の脳の病気、外傷による頭蓋内の脳腫瘍や血腫などの大きさ、種類、場所、また、良悪性の判断、障害範囲など幅広く調べることが可能です。
横になっているだけで検査が受けられるので、息止めは不要です。

頚部CT検査

咽頭・喉頭・甲状腺・扁桃腺・頚部リンパ腺などの超音波検査ではわかりにくい部分を詳しく調べることが可能です。
甲状腺の周囲にある臓器がどのような位置関係にあるかを把握する目的や、手術後の再発を診断する目的で行うこともあります。
のどの動きによって写真がボケるのを防ぐために、撮影時は唾を飲み込まないようにという合図があります。

胸部CT検査

肺や気管支、気管などの呼吸器疾患、肺がんや肺炎、胸部臓器腫瘍などを診断するために行う検査です。
胸部を広く観察し、呼吸による写真のブレを防ぐために、検査時は、息を吸った状態で、3～5秒間の息止めが必要です。
医師による合図があります。

腹部CT検査

肝臓・腎臓・膵臓・胃・大腸・子宮・卵巣などの腹部臓器の悪性腫瘍の有無、さらに各部位の炎症を診断する検査です。ほかに、腹部リンパ節への転移や周辺臓器への関連性を診断のために検査を行うことがあります。
また、下痢や嘔吐を伴う急性腹症、消化管穿孔や胆石・胆嚢炎・膵炎・黄疸・尿路結石・解離性大動脈瘤・腫瘍などの有無を確認するためにも有用な検査です。
腹部を広く撮影し、呼吸による写真のボケを防ぐために、検査時は3～10秒間の息止めが必要です。
腹部臓器の検査は、食事による影響を受けやすいので、場合によっては食事制限が必要になります。その際には、医師が詳しく説明しています。

CT検査を受ける際の注意事項

以下の方は、CT検査を受けられません。

• 心臓ペースメーカーをご使用の方
• 埋め込み型除細動器をご使用の方
• 妊娠初期3カ月以内、もしくは妊娠の可能性がある方

料金表

単純CT検査方法

	料金
頭部CT検査	20,000円（税別）
頚部CT検査	20,000円（税別）
胸部CT検査	20,000円（税別）
腹部CT検査	20,000円（税別）

※上記料金は目安なので、詳細は当院へお気軽に問い合わせてください。